名前 |
瀬川宿跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
細見表によると、伏見より八里、昆陽へ二里、とある瀬川宿、、、本陣は山根新四郎家、とあります宿域は明治時代の地図から察するに、瀬川二丁目交差点あたりから、阪急箕面線桜井駅の周辺までと思われます国道171号線より北側に位置し、阪急箕面線と並行しているのが特徴的ですね線路は桜井駅の先で北向きに折れ、今でも残る温泉や箕面の大滝、かつて存在した動物園(猿はいっぱいいますけど)など、一大リゾート地だった終点の箕面駅を目指しますこのあたりは大正の頃に宅地整備が進み、北摂を代表する高級住宅街として地元には名高いですね「百楽荘」なんて地名もあって、豪壮な雰囲気を醸しますが、明治時代の地図では田圃が広がる田園地帯として記されていますさて、瀬川宿についてですが、いろいろと聞いてみると隣村の半町(はんぢょう)とセットで宿駅経営をしていたようです詳細は不明ですが、本陣が瀬川と半町それぞれにあって、しかも隣り合っていたなどと言うから面白いですね現在、宿域とされてる部分にはほとんど史跡らしいものがありませんかつて宿場だったと説明をする看板があるくらいなのですが、むしろ桜井駅より東側一帯に往時の雰囲気を漂わせるものが散見されます街道沿いに幾つか江戸末期から明治期のものと思われる、虫籠窓の残された家屋や、継ぎ目の合わなくなった大きな門などの備わった家がありました西牧や牧落の村々かと思われますが、このあたりは駅前開発などを免れた結果なのかもしれませんね現在の瀬川宿周辺は私鉄盲腸線の駅らしく、こぢんまりとした佇まいですが、駅前はなかなか賑やかです新しいお店もあれば古くから商いを続けているお店もあって、出掛けるたびに何か発見がありそうな街です人通りが多いのもさもありなん、といった感じ箕面市は近隣の伊丹や高槻と同じく、観光地としてか、文教的な目的あってか、史跡を盛り込んだ街の整備を頑張っている自治体じゃないかなと思いますせっかく阪急電車という資源があるので、官民相乗りでこの宿場跡も面白い仕掛けをしたりしてくれないかなー、なんて身勝手期待をしていたり、、、ちなみに駅前には広めの駐車場があります西国街道沿いにも、箇所ごとの台数は少ないものの、結構な数のコインパーキングがあって便利そうですでもま、電車で出掛けるのが最良なんじゃないかなー、ついで箕面まで行けば散策、ランチ、観光、カフェ、と半日楽しめるエリアです。