右側の小さい祠がそれです。
住宅街に位置し近くに公園もあり静かで良いトコです。
説明板とかは無い。
名前 |
内方姫供養塔 |
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ジャンル |
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住所 |
〒227-0066 神奈川県横浜市青葉区あかね台1丁目7−5 |
評価 |
3.1 |
右側の小さい祠がそれです。
2019年8月7日付神奈川新聞(カナロコ)によれば、この供養塔はかつては山の上にあったとされていますが、容赦のない宅地造成の波に抗う事は出来ず、現在の場所に移されたという事です。
言い伝えによれば、中世ごろに恩田城(現在の福昌寺のあたり)に、内方姫という美しいお姫さまがいたそうです。
この内方姫はとても心根が優しく、村人たちからもよく慕われていましたが、ある日の大雨によって恩田川が氾濫しかけたことがありました。
もう少しで堤防が切れ、村と田畑が濁流に飲み込まれようとしたとき、内方姫は館を飛び出して濁流が荒れ狂う恩田川のほとりに立ち、この身と引き換えに村を救うべしとの願いを込め、その濁流に身を躍らせたのだといいます。
すると、驚くことに濁流は嘘のように収まって村は救われたのだといいます。
結局、内方姫の遺体はどこにも見つからなかったものの、土中からは内方姫の遺品であった櫛が見つかりました。
内方姫の高徳を偲んだ村人たちは、この櫛を内方姫の代わりとして、村をよく見渡せる高台に墓を築いてねんごろに供養したのだという事です。
この内方姫の供養は現在も休むことなく続けられており、元は農家であった旧家14軒の女性たちが「姫宮様講中」(ひめみやさまこうちゅう)を作り、現在でも輪番で年に一度、内方姫の命日とされる4月11日に供養祭を行っているという事です。