枚方側、その上下流全てが見渡され、鵜殿の平原一望が...
紀貫之の「土佐日記」に「かくのぼる人々のなかに京よりくだりし時に、皆人子どもなかりき。
いたれりし國にてぞ子生める者どもありあへる。
みな人船のとまる所に子を抱きつゝおりのりす。
これを見て昔の子の母かなしきに堪へずして、「なかりしもありつゝ歸る人の子をありしもなくてくるが悲しさ」といひてぞ泣きける。
父もこれを聞きていかゞあらむ。
かうやうの事ども歌もこのむとて、あるにもあらざるべし。
もろこしもこゝも思ふことに堪へぬ時のわざとか。
こよひ宇土野といふ所にとまる。
十日、さはることありてのぼらず。
」とあり、承平5年(935年)2月9日、10日に、紀貫之一行の船が、ここ「宇土野(うどの=鵜殿)」に二泊したことがわかります。
また、雅楽(ががく)の篳篥(ひちりき)のリード(歌口)には、ここの葦(あし=葭の別名)を使用するが、良い葦を育てえるためには、葭原が冠水せねばならず土木工事や、病害虫駆除のために枯れた葦焼きが必要であったりする。
葭原は、上牧より続いており、堤防で区切られるまでは村の農地であり「小字」がある。
小字「道斉」もそのうちの一つで堤防の中にある。
葦だけでなく、キジや狸等の動物も住んでいます。
葦が生茂る淀川河川敷です。
これはやはり、世界遺産に登録されるべき世界的な大異物です。
まさかこれほどのモノとは。
毎年2月に行われるヨシ焼きは、今ではすっかり、この地域における季節の風物詩でして、土手から眺めるヨシ焼きの光景は、壮観です。
葭原に火が付けられて煙が上がる。
このけしきが春を知らせてくれる。
夏の青々とした光景が印象深いです。
写真ではわからない大きさでした。
五領消防署近くの堤防上からは、上牧側、枚方側、その上下流全てが見渡され、鵜殿の平原一望が素晴らしい。
季節、天候、時間帯で、それぞれの見え方があるので楽しめます。
緑に包まれ、春になると野鳥に出逢えます。
雅楽の篳篥のリードとして大変重要で世界最高の葦の生産地らしいです。
名前 |
鵜殿の葭原 |
---|---|
ジャンル |
|
電話番号 |
072-674-7483 |
住所 |
|
営業時間 |
[月火水木金土日] 24時間営業 |
関連サイト |
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi_kanko/rekishi/rekishikan/daionokuni/1436764781602.html |
評価 |
3.9 |
淀川河川敷を自転車で走るのは気持ちが良い。
鶯・オオヨシキリ・雉・鷺・鶯・鵯・鶫・尉鶲・四十雀など、野鳥の楽園です。