第15世夢窓疎石(夢窓国師)の塔所。
円覚寺百観音の御朱印を頂きに伺いました。
塔頭の場合、「寺用でない方、ご遠慮います」の札があって、敷居が高いのですが、黄梅院は、庭にある観音堂までは普通にお参りできるものの、庫裡入り口には横棒が渡されていて、やはり、お忙しかったら申し訳ないという気持ちになってしまいます。
今日は、観音堂でお参りをしていると、ちょうどご住職が庭で手水に花を生けているところでした。
よく見ると白い椿です。
多分、白い椿を見るのは初めて。
ご住職が、近くで見ていいよということでしたので、お言葉にあまえて内庭まで入れさせて頂きました。
可憐で清楚、凜としたたたずまいです。
御朱印を頂きたい旨、お願いすると快諾、すぐに庫裡へ招き入れて頂きました。
そこまで急いで頂かなくてもと、ひたすら恐縮です。
最近、御朱印を頂く際は、併せて納経もさせて頂くのですが、延命十句観音経を納経したためか、観音経と円覚寺の小冊子まで頂きました。
感謝、感謝です。
黄梅院は、第十五世夢窓疎石の塔所。
1354年、門弟の方外宏遠が開創した。
室町期には、足利将軍家や鎌倉御所の手厚い保護を受けて関東夢窓派の拠点となった。
1368年、室町幕府二代将軍足利義詮の遺骨が分骨され、三代将軍義満は、塔主の義堂周信に怠りない勤行を命じている。
この分骨によって足利氏の菩提寺としての性格も帯びるようになる。
円覚寺の最も奥にある第十五世「夢窓国師(夢窓疎石)」の塔所(たっちゅう)。
足利将軍家の保護を受け、夢窓国師を慕う僧が集まる関東夢窓派の拠点となっていたという。
室町幕府二代将軍・足利義詮の遺骨が分骨されて足利家の菩提寺にもなっている。
趣きのある庭は一見の価値がある。
中世禅界の巨人と言われる夢窓国師が苔寺を造った時の漢詩、「仁人自是愛山静 智者天然楽水清 莫怪愚惷翫山水 只図藉此砺精明」。
「私が山や川のような山水を愛して庭を造るというようなことを、なぜそんなことをするのだという人がいるかもわからないが、それは言うことなかれ、怪しむことなかれ、そういうものを通して我が心を研ぎ澄ますためなのだ」臨済宗天龍寺派9代管長平田精耕訳。
鎌倉では瑞泉寺庭園が国師の作として知られている。
2016/04/29に参拝。
円覚寺の塔頭では、最奥にあります。
黄梅院の「伝衣山」の扁額を潜ると、小さな庭が本堂右手にあり参道の先には観音堂がある。
参拝した時に参道右の梅の木に「セッコク(石斛)」が可憐な白い花を開いていた。
最近鎌倉で良く見る。
報国寺の鐘楼前や扇ガ谷の海蔵寺の山門手前を左「十六の井」へ行く途中、民家庭先などです。
名前 |
黄梅院 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0467-22-1032 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.1 |
散策、御朱印。
円覚寺の境内にあるお寺。